フミくんを応援できて幸せでした
※あるモブフミさんファンの気持ちで書いた最終公演後のお気持ち表明(担降り)ブログです。全部妄想妄言です※
前作danzai-m-jj.hatenablog.com
フミくんはもうジャンヌやらないんだろうなと、毎日心のどこかで覚悟はしていました。
だからでしょうか。央國のシシアの公演ポスターが公開された時も意外と抵抗なく「Ja 高科更文」の名前を受け入れることができました。(アルジャンヌじゃないフミくんの事を受け入れたわけでは無いです、念のため)
ただ、タイトルにある「シシア」はJaの役ではなくて、Ajの希佐くんの役。当然公演ポスターの真ん中も希佐くん。希佐くん以外の主要キャストはみんなサイズ感同じなんですよね。なんか、本当に更文くんがクォーツを背負ってきた約3年の最後がこれって……フミくんは納得していると思うけど、私は心中穏やかじゃなかったです。
最初観劇見送る事も考えました。でもここまでフミくん応援してきたんだから、玉阪座でもフミくんを応援するのかしないのか関係なく、ユニヴェールでのラストは見守りたいと観ることを決めました。(結局、見守りたいなんて偉そうな事言えないような当日を迎えたんですが……)
そう覚悟を決めたチケ発、めちゃくちゃ重くて繋がらなくてギリギリでした。そりゃそうですよね、今まではアルジャンヌだから田中右くんと比較されなかったけど、同じジャックエースの土俵になれば天才同士比較されます。
それにも本当に正直イライラしちゃって。フミくんがすごくても、どう考えたってジャック経験の少ないフミくんの方が不利。物見遊山でくる人が多いとわかっているユニヴェール公演。
あとただでさえフミくんの転向で荒れてるのにもっと界隈荒れると思うとそれも憂鬱で。実際チケ取れなかったフミくんファンのお友達もいたりして、まあタイムラインが荒れる。そんな様子を仕事帰りに見てたら病みそうになったのでSNS断ちもしてました。ご心配かけた皆さん、この場を借りてお詫びさせてください。
さて当日の劇場はというと、普段より異様な感じでした。立ち見席も用意されてて、継希くん在学中には立ち見席用意されることあったみたいなんですが、継希くん卒業以降はこんなこと無かったので。こんな異常事態なのにすごく冷めてる自分にびっくりしちゃって、幕は開いてないのにこの時点で8割方フミくんファンをするのは今日が最後になるんだろうなと思ってました。
フミくんを応援する中で少しずつ好きになっていった他クラスの3年生たちの演技は本当に本当に心に響く素晴らしいものでした。演劇を続ける子もいれば、今日が最後の子もいて、本当に素敵な時間でした。
そしてアンバーが終わった後の劇場の空気。私がここで語るまでもないのですが、死の雰囲気に満たされて呼吸すら許されないような場所になっていて。アルジャンヌのフミくんでもこの空気を変えることが出来るのかどうか、初ジャックエースのフミくんには出来ないんじゃないかとすら思ってしまいました。
そんな中で会場に響き渡る「クォーツ 央國のシシア」というフミくんのアナウンス。いつも聞いてきたフミくんの声。でも女性の声ではなくて男性の声で響いたその言葉はこれからすごいことが起きるんじゃないかと期待させるものでした。
公演中、私はアドラの中にアルジャンヌ時代のフミくんの面影をずっと探していました。でも、どこにもいなくて。
フミくんがこの短期間でジャックをものにした事を嬉しくも感じたし、そんなフミくんの努力を真正面から受け入れられない自分の事がどんどん嫌になっていきました。なんでフミくんの卒業公演で私は惨めな気持ちになっているんだろう、そんなことを思ってしまいました。
今後玉阪座で彦のフミくんを受け止められるようになる日も来るかもしれません。
ただ、卒業公演でフミくんの努力を受け入れられなかった自分がこれ以上信じられなくて。もし今後似たような事が起きた時、私はフミくんの努力を一度のみならず二度も否定してしまうと思うとそれが本当に怖くて仕方がない。
だから私はフミくんファン人生を今日ここで終わりにしようと思います。
このブログは、その気持ちを纏めるために書きました。
ユニヴェールの生徒さん一人をここまで贔屓に応援するのはフミくんが最初で最後です。
フミくんを応援できたこの3年弱、とっても幸せでした。
フミくん、今までありがとう。これからも頑張ってね。
カッコいいフミくんをみたかったわけじゃなかった
※あるモブフミさんファンの気持ちで書いた冬公演後のお気持ち表明ブログです。全部妄想妄言です※
ユニヴェール歌劇冬公演観てきました。私の好きなアルジャンヌはどこにも居ませんでした。
私はフミくんこと高科更文くんのファンです。ファン歴は今年で3年目、彼が1年生の夏公演からのファンです。
元々玉阪座の観劇は好きだったけど、ユニヴェールは所詮学生演劇だし……と思ってずっと見てませんでした。立花継希くんファンの知り合いに譲ってもらったチケットがたまたま手に入って、その日たまたま予定が無かったから暇潰し程度に足を運んだ舞台に、彼はいました。
継希くんのオーラ、華は本当に凄くて眩しくて目が焼かれるんじゃ無いかと思うほどでした。その隣で歌い、踊っていた金髪でルビー色の瞳をしたアルジャンヌはそんな継希くんに食らいつこう、負けるものかといった様子でした。真っ赤な瞳は客席全てを射抜くような迫力があり、怖いほどでした。でも演技のターンになるとどこまでも慈愛に満ちた瞳で舞台を包み込むんです。継希くんが天才なように、彼もまた天才だと、雷に打たれたような衝撃でした。
彼は特にダンスが凄く、身体の全部を使ってしなやかに踊っていました。贔屓目抜きにダンスだけなら継希くんよりも凄かったし、オニキス生にも負けないバネを持っていました。骨格は少年のものなのに、どこまでも女性らしく、高貴で、品のあるダンスに私は魅了されました。
クォーツの舞台が終わった瞬間、私はすぐにパンフを買いにロビーに向かってました。恥ずかしながら当時の私は立花継希の名前しか知りませんでしたし、パンフすら買う気が無かったのです。
次のロードナイトの公演までの間にパンフレットを読み漁りました。クォーツのアルジャンヌの名前は「高科更文」。今年入学したばかりの1年生だと知りました。
正直なところ、フミくんとの出会いが衝撃的すぎてその後のロードナイトの舞台の内容覚えていません。フミくんが金賞を取ったとアナウンスされたところまでの記憶はぽっかりと抜け落ちてます。夢見心地で帰宅して、それからはとにかく彼の情報を漁りました。
新人公演でもアルジャンヌで金賞を取っている事。日舞のお家の出である事。次男だけどお家を継ぐのを嘱望されている事。とても気さくでファンサービスも手厚い事。地声は意外と高くない事。フミくんの人となりを知れば知るほど、彼にハマっていきました。
秋、冬、ユニヴェール公演と続く中でフミくんはぐんぐんと成長していきました。秋公演は芝居の緩急の付け方が上手になってて、冬公演では今まで以上に歌声に伸びが生まれ、ユニヴェール公演では、贔屓目抜きにユニヴェールの至宝と言われた立花継希くんの唯一無二のパートナーとして輝いていました。継希くんが卒業して大変になるのが分かっているフミくんの覚悟も垣間見えました。
フミくんはジャンヌだけど、中身はとっても男前で熱い人。だからファン目線では継希くんが卒業しても来期のクォーツに何も心配はありませんでした。「だってこんなにも素晴らしいアルジャンヌがいるんだから」その日の私の日記にはそう書かれていました。
私の願いは虚しく、77期クォーツは、クラスも、フミくんもとても苦戦していました。正直ファンとして応援するのとっても辛かったです。
フミくん自身はずっと金賞を取る演技をしていましたが、どこかいつも舞台上で寂しそうに見えました。今年に入ってから発売された雑誌でフミくん自身も2年の時は荒れていたと言っていたので、あの時の自分の感覚は正しかったんだなと思います。大きなステージで一人ぼっちの今年のフミくんを見るたびに去年のツキフミペアを思い出してしまったし、オニキスの海堂・菅知ペアを比べて悔しい気持ちになってました。きっとフミくんが一番ファンにされたくないことをやってしまっていた自覚はあります。でも、本当に過去に縋らないとファンやってられませんでした。
寂しそうで辛そうな中でもフミくんのアルジャンヌは誰よりも美しく、悲壮さすら演技に昇華させているように見えました。フミくんの歌声には舞台にかける溢れんばかりの愛があったし、それはきっとクォーツとユニヴェールという居場所にかける愛だったのだと思います。フミくんのダンスには一年の時以上の矜持を感じました。アルジャンヌとして輝いてやるというパワーに私は何度救われたでしょうか。
公演毎にフミくんのアルジャンヌをみれる喜びと、ひとりぼっちのフミくんを見なければいけないやるせ無さでごちゃ混ぜの気持ちになって。でも私はどこまでもアルジャンヌのフミくんに恋をしてしまっていたのでなんとか劇場に足を運ぶことが出来ました。
そして根地くんの転科、カイくんのジャックエース抜擢と、ここから先は知ってる方も多いのではないでしょうか。
フミカイペア、正直最初はめちゃくちゃ不安でした。でも、カイくんの隣にいるフミくんは舞台の上で孤独に見えなかったんですよね。カイくんがどんなフミくんでも寄り添おうとしてくれてて。
クラス順位なんか関係なく、やっとフミくんのペアが見つかったんだとあの日の私は思いました。カイくんは本当に凄くて偉大な人です。
だから、だから本当に私はミゲルとオー・ラマ・ハヴェンナを未だに受け入れられてないんだと思います。
今までの全部前置きです。やっと本題に入りますね。
2年ちょっとクォーツのアルジャンヌとして活躍してきたフミくんを応援している私にとって、フミくんがアルジャンヌでないこと、ジャンヌどころかジャックに転向するというのは正に青天の霹靂でした。
美ツ騎くんも希佐くんもとっても素敵な役者さんで、アルジャンヌの経験をする事に意味があるのは頭では分かります。継希くんとフミくんに頼りきりになってたことで崩れたクォーツを観てきたオタクなので、フミくんたちがいる間に新公以外で主役やらせたかったんだなって。ずっと最前線で戦うように演技してきたフミくんお疲れ様、後輩育成に注力できるんだね、という気持ちもあります。
秋公演のメアリーは怪演と呼ばずして何と呼ぶかという程に、フミくんの才能が開花していました。あそこまで舞台を純粋に楽しむように縦横無尽に使うフミくんを観たのははじめてでした。カイくん演じるジェイコブとの掛け合いも素晴らしくて、フミカイペアの事もっともっと好きになりました。
次のフミくん、アルジャンヌは一体どうなっちゃうんだろうと、秋公演の帰り道から次の冬公演が楽しみでした。
公演ポスターが公開されて、ざわつくタイムラインに嫌な予感がして。リンクを開いたらフミくんはジャックだし、カイくんの名前は香盤表の一番最後にあるし。
変わらないもの、終わらないものなんて無いのは分かってるけど。まさかフミくんの卒業前に終わってしまうなんて思わなくて。冬公演とユニヴェール公演のフミくんのアルジャンヌを目に焼き付けて、フミくんの卒業を迎えようと覚悟しようとしていたのに。覚悟する前に終わりがきてしまった。
どんな気持ちで観ればいいのか分からないまま、冬公演には足を運びました。
オー・ラマ・ハヴェンナ、正直めちゃくちゃ良い舞台でした。
ルキオラとチッチを中心に繰り広げられる人間の浅はかな姿、狡猾な姿、基本的にどうしようもないものを描いてるんですけど、そんな世界で懸命に生きる二人の友情最高なんですよ。
ミゲルも実質ジャックエースみたいなポジションで、フミくんの華は健在でした。ミゲル、今までと同じかそれ以上にキラキラ輝いてたから。きっとこのタイミングで新規ファンもついただろうなと確信が持てるほど良かったです。心配してたカイくんの神父も世界観に大事な役で、カイくんにしかやれない役だなと思いました。
でも、私はオー・ラマ・ハヴェンナもミゲルも否定します。
私はどこまでも女性を演じるフミくんのファンなんです。中身はとっても男前なのに、舞台に上がるとどんな女性にもなり変わり、美しい所作で場を支配するアルジャンヌ高科更文のファンなんです。
フミくんが、男の姿で男を演じるのを観たいわけじゃなかった。